ヤモリが壁や窓ガラスをはって歩いているのを見たことがありますよね。

垂直の壁ならまだしも、天井をはって歩いているのを見ることもあります。

重力を考えればまっさかさまに落ちそうですが、どうしてそんなことができるのでしょうか。

窓ガラスの内側から見ると、足が吸盤のようにも見えます。

そこで、ヤモリが壁や天井まではっていける原理について調べました。

ヤモリが垂直の壁や天井から落ちずに張り付いている原理とは?

実は、ヤモリの手足は吸盤になっているという考え方とは少し違うようです。

なにより、足にあるのは毛だけのようなんですね。

壁や天井を歩ける秘密はこの毛にあります。

この毛が吸盤の役割を果たしています。

この毛はとても細かい毛で、趾下薄板(しかはくばん)と呼ばれている足裏の場所にたくさん生えています。

非常に細かい毛でナノメートルという単位の毛が集合しているようです。

この集合している毛が剛毛を形成しています。

その毛が約50万本近くもあり、ヤモリの足を覆っているわけです。

このたくさんの毛が壁や窓ガラスなどに触れると、「ファンデルワールスカ」と呼ばれる弱い力を発生するようです。

この力は分子と分子の間で生じる力で、細い毛が壁や窓ガラスに触れることで、張り付く力が生じるようになっているとのことです。

ヤモリ 壁 原理

ファンデルワールスカそのもの自体の力は小さく、たかが知れているようです。

ところが、何十万本と言われる細かい毛が集まった剛毛が、同時に力を発揮することで、張り付くことが可能なようです。

このヤモリの張り付き方法は、くっついた面が濡れていたり水分が多いと、張り付いている力は弱くなるようです。

これは理にかなっていますよね。

このヤモリのこの張り付き原理を使って何かに役立てることはできないのかと、研究している人たちもいるようです。

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まとめ

ヤモリは、昆虫を好んで食べているようですが、天井にくっついてクモや虫などを食べたりすることもあります。そもそもヤモリが壁にくっついたりしているのは、餌をとって食べるためのようです。また、壁にくっついたまま睡眠をとることもあるようですから、ヤモリには壁や天井は落ち着く場所になるのかもしれませんね。

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