飼育しているヤモリで気をつけなければいけない病気の一つにクル病があります。栄養のバランスが悪いことが原因と考えられています。
放っておくと、骨が溶けてなくなってしまう恐ろしい病気です。
最悪な場合、死に至ることも。「あれ?これってもしかして・・・」と少しでも異変を感じたら、早めに対処してあげましょう。
ヤモリのクル病の症状
まずは、壁に登れなくなります。いつもはツルツルのプラスチックでも平気で登っていたのが、登れなくなります。
病気でくっつく力が弱くなったためと考えられますが、脱皮不全によって、指先に残っている皮が原因で登れなくなっている可能性も考えられます。
脱皮不全もクル病の症状の一つで、長時間かけてもうまく脱皮できなくなります。
ピンセットなどを使って、優しく脱皮を手伝ってあげましょう。
重症になると、口が開いたまま閉じなくなったり、尻尾がガタガタになって曲がったりします。
口が開いたままではエサを食べることができずに死んでしまいます。
気づいたら早めに対処しましょう。
ヤモリのクル病の対処
ヤモリがクル病にかかる原因は、カルシウムの不足です。
ですが、カルシウムだけ与えるのでは不十分で、しっかりと吸収させるためにはビタミンD3も必要です。
軽症の場合は、普段のエサにカルシウムとビタミンD3を混ぜて、与えましょう。
爬虫類用のサプリメントがたくさんありますので、適したものを選んで利用するのが便利です。
重症で口が閉じなくなっている場合は、ちょっとかわいそうですが、無理やり口の中にエサを入れて与えなければなりません。
強制給餌です。
ピンセットを使って、ヤモリがきちんと飲み込めるところまでエサを入れてあげます。
無理やりなので、嫌がるかもしれませんが、頑張りましょう。
まとめ
大切なペットのヤモリがクル病で苦しまないためにも、普段から予防を心がけましょう。カルシウムとビタミンDを毎日のエサに混ぜて与えることはもちろんですが、紫外線にあたることも必要です。ですが、直射日光はヤモリにとって有害です。市販の紫外線ライトなどを利用してみるとよいでしょう。