わたしたちの身近に生息している二ホンヤモリ。この二ホンヤモリ、捕まえて飼育することもでき、つがいにすれば繁殖も可能です。
ここでは、二ホンヤモリの産卵が近づいているサインと、孵化後の赤ちゃんヤモリに与えるエサの大きさについてお話しします。
産卵が近づいているサイン
二ホンヤモリの卵は、お腹から透けて見えます。
一回の産卵につき、通常2個の卵を産むので、お腹にうっすらと白いものを2つ見つけたら卵の可能性が高いでしょう。
尻尾のほうにまで下がり、よりくっきりと卵として見えるようになれば、産卵が近づいているサインです。
この頃には、横から見てもはっきりと卵だとわかります。
さらに、産卵の前の数日間は、エサをほとんど食べなくなります。
心配せずに、産卵が近づいているのだと見守りましょう。
卵の殻をつくるためにカルシウムを大量消費するので、産卵後にカルシウム不足になりがちです。
産卵前からカルシウム粉などをエサに加えて、カルシウム不足を防いであげましょう。
二ホンヤモリは2個の卵をくっつけて産みます。
無理に離すと割れてしまうので、そのままにしておきましょう。
産卵したときの上下の向きもそのままで変えないことも、無事に孵化させるための大事なポイントです。
赤ちゃんヤモリのエサの大きさ
二ホンヤモリの卵は、産卵後、約60日で孵化します。
卵だけ別な容器に移動させ、室内の直射日光の当たらない場所に置いておけば孵化します。
あまり手をかけすぎないほうが、無事に孵化しやすいようですよ。
産んだままの状態で親と別々な容器に移さなければならないので、あらかじめ移動させやすい場所に産卵させる環境をつくっておくことも大切です。
簡単なところでは、トイレットペーパーなどの芯を入れておくと、そこに産卵してくれます。
孵化直後のヤモリの赤ちゃんはエサを食べず、2~3日後から食べはじめます。
動く虫をエサと認識するので、生きている虫しか食べません。
コオロギやショウジョウバエなどを与えるのが一般的なようです。
その際、大きさが重要です。自分の頭の半分くらいの大きさの虫しか食べないのです。
大きすぎるのはもちろん、小さすぎても食べてくれないのです。
頭のまだ小さい赤ちゃんヤモリのエサを用意するのは、少し大変かもしれませんね。
インターネットでエサを購入できるショップもありますので、利用してみるのもよいかもしれません。
まとめ
二ホンヤモリの産卵が近づいているサインは2つ。お腹からはっきりと卵だとわかり、尻尾近くまで下がっていることと、食欲が急になくなること。孵化した赤ちゃんヤモリのエサは、頭の半分くらいの大きさの生きた虫を与えること。