スーパーマーケットに並んでいる食卓には欠かせないパック詰めの鶏の卵。
定番の白いものに並んで、殻の色が茶色いものもよく見かけますよね。
鶏の場合、殻の色が決定されるのは単純なことで卵を産む親鳥の羽の色が白ければ白い卵が、茶色い羽根ならば茶色の卵が生まれるというのが真相です。
中身や殻の薄さも基本的に同じで茶色のほうが品質がいいというのも実際思い込みらしいのです。
このような鶏に対し、私たちの生活に最もなじみ深い爬虫類といっていいヤモリの場合はちょっと違うようです。
ここで皆さんにヤモリの産卵についてご紹介させていただきたいと思います。
ちょっとおしゃれなピンク卵
ヤモリは弱い生き物で捕食されてしまうことも多いです。
そのため産卵する際は慎重で、人目につかない壁の隙間や屋根裏に産卵します。
卵は粘着性があるので垂直な壁にもくっつけて産むことが可能です。
面白いのは基本的に必ず2個セットで産卵することです。
産んだばかりの卵は白色で1週間ほどでうっすらピンク色に色づき始めます。
この時の桜色が本当にきれいで女性もののアクセサリーのような雰囲気といってもいいほどかわいらしいんです。
ここから孵化に向け5週間くらいめから徐々に黒ずみはじめ、およそ2か月で殻を破って
赤ちゃんが誕生というのがヤモリの卵の流れです。
このピンクに色づく卵は有精卵の場合のみで、無精卵の場合産んだ白い状態から黄色っぽく変色していきます。
ここで、ヤモリのびっくり生態なのですがメスが共寝をし有精卵の産卵を終えたとします。
しかし再び有精卵の卵を産むことが可能というのです。
というのもヤモリのメスには精子を保存しておける袋をもっているからなんです。
これは生殖の機能が少ない場合でも繁殖できるための知恵と考えられています。
ヤモリには猫やネズミ、ムカデなどの天敵も多いのでこのような知恵があるんですね。
また海外や日本の小笠原諸島にはメスしかいず、単独で繁殖する猛者ヤモリもいるので驚きです。
まとめ
有精卵か無精卵で別れるヤモリの卵の殻の色。
身近な生き物にもこのような不思議で面白い生態があるんですね。