突然ですが、ヤモリの卵、見たことがありますか?直径が1cmあるかないかの可愛らしいサイズで見た目もきれいな卵です。
ヤモリが苦手な人でも、カワイイ!と思うはずです。
そしてこの卵、白色からピンク色に変化するといいます。
「ピンク色の卵なんて、さらにカワイイ!」と思われるかもしれませんが、それには理由があります。
その理由とは?
ピンク色に変化する理由
ヤモリの卵がピンク色に変わるのは、その卵が有精卵だからです。
光にかざしてみると、うっすらと血管が見えるはずです。
元気に生きている証拠ですね。
有精卵は、最初は白色だったものがピンク色になり、その後順調に育てば灰色のような黒っぽい色へと変化します。
だいたい産卵から60日で孵化するので、色の変化もゆっくりです。
通常、産卵する時期は7月~8月です。25℃~28℃の環境で管理するとメスが産まれ、25℃以下または28℃以上の環境だとオスが産まれるといいます。
飼育している場合、親と卵は離して管理することが重要ですが、あとはさほど手間をかけなくても無事に孵化してくれます。
ヤモリは無精卵も産む
一つ気をつけたいことが、ヤモリは無精卵も産むことです。
ニワトリみたいですが、ヤモリでもよくあるそうで、珍しいことではないようです。
単体でメスだけを飼育していて産卵した場合は、ほぼ間違いなく無精卵でしょう。
ですが、ヤモリのメスには精子を溜めておける精子嚢という袋がありますので、絶対とはいいきれません。
とくに、外で捕獲して飼いはじめた直後の産卵の場合は、しばらく卵を見守って色の変化で判断しましょう。
無精卵であれば、色はピンク色にならず黄色になります。
繁殖をさせたい人には残念なことですが、卵が黄色になったらあきらめましょう。
まとめ
ヤモリの卵がピンク色になるのは、有精卵の証拠で、中の血管が透けて見えるから。精子嚢で精子をためておくこともできるが、無精卵もよく産むので、産卵後は色の変化を見守りましょう。