春先から壁にペタッとはりついているおなじみの彼らヤモリ。
ヘビ、カメ、ワニなどを含む爬虫類の中では最も人間になじみ深いといって言いでしょう。
しかしヤモリの生態については知らないことも多いかと思います。
ここではヤモリの基本的な生態や特徴をご紹介させていただきたいと思います。
ヤモリ?イモリ?トカゲ?
ヤモリとイモリ見た目も名前も似ていて見わけも付きにくい方も多いかと思います。
わかりやすく違いが分かるよう箇条書きで違いをご説明いたします。
【ヤモリ】
ヘビなどと近いうろこを持っている爬虫類。
生まれてから死ぬまで陸上で過ごす。
皮膚は乾燥していてベージュ系の色が多い。
うろこを有しているので触り心地はザラザラ、ゴツゴツした感じ
【イモリ】
カエルなど水中生活にも適応できる両生類。
エラ呼吸から大人になると肺呼吸になる。
成体でも水中にずっといても酸素補給すれば問題ない。
全体が体液で湿っている。毒を有しているものも多く鮮やかな体色のものも多い。
こう見てみるとフォルムこそ似ていますが生態や住んでいる場所は大きく違っていますね。
そうなるとじゃあヤモリとトカゲの違いは?となりますが次から説明させていただきます。
簡単にいうとヤモリは大きい定義でトカゲの仲間に含まれています。
両方とも有隣目と言ってうろこを持ち見た目はイモリ以上に似通っています。
トカゲの中でヤモリの特徴を持つものをヤモリと分類しているわけですがその特徴がまぶたと手です。
ヤモリにはトカゲにはあるまぶたがありません。
そのためまばたきをすることができないので舌でなめることで清潔さを保っています。
目もトカゲに比べぎょろっと出っぱっているのも特徴ですね。
もう一つの特徴が手です。
トカゲは地面を走り回っていますが垂直の壁を上ることはできません。
しかしヤモリは垂直の壁だけではなく天井にはりつくことも可能です。
これらの芸当を可能にしているのが手です。
ヤモリの手にはものすごく細くホウキのような毛がありこれを壁の細かい凸凹とかみ合わせることで上っているそうです。
この二点がヤモリ分類の大きな特徴です。
ヤモリはとってもグローバル
ヤモリは南極大陸をのぞくすべての大陸に生息していて生息場所も森林、砂漠、民家など様々です。
日本だけでも10種類以上のヤモリが生息しているといわれています。
日本では定番のニホンヤモリは12cm前後ですが世界最大のツギオミカドヤモリとなると40cmを超える個体もいます。
ヤモリの赤ちゃんはとってもかわいい
日本でもおなじみのニホンヤモリの赤ちゃんの生まれたてはとっても小さいです。
体は小指の大きさよりも小さく、瞳もパッチリでとても愛嬌のある顔です。
最近では赤ちゃんのヤモリ画像がツイッターでリツイートされたようで人間の感覚から見てもかわいいと多くの共感を得ています。
実際に画像を見ていただければ犬や猫とはまた違ったかわいさがご理解いただけるかも?
まとめ
我々の生活にもなじみ深いヤモリ。
日本語で家守が由来になっていて害虫を食べてくれる有益生物でもあります。
皆さんがすぐに気持ち悪がらずに少し暖かい目でヤモリを見てくれれば幸いです。