家の中に予想もしなかったヤモリがお邪魔しているときがありますよね。
とりあえず外に逃がしてあげようと捕まえたら、なんと尻尾が切れてしまった!なんてことがあります。
ヤモリの尻尾は切れることは知っていても、血が出ていたら申し訳ないような気持になります。
ヤモリの尻尾はいずれ再生するとはいいますが、完全に元のような尻尾にはならないようです。
そこで、ヤモリの尻尾の再生について調べました。
再生される尻尾は短いの?
ヤモリの尻尾が切れると、ほんの少しにじむ程度の血が出ることはあるようです。
尻尾の切り口の部分は、筋肉が収縮しているので大量に血が出るようなことはありません。
人間にしてみると、捕まえようとしたときに尻尾が切れたので、手の強さで切れたのかとかわいそうになりますよね。
実はそうではなくて、そもそもヤモリは、自分の身に危険を感じると、反射的に尻尾を切ってしまうようです。
それも意識して切ろうとしたわけではなく、体が外敵に対して反応して、勝手に切れてしまうようなんです。
体に外から刺激が加わると、反射的に自己防衛が働き尻尾が取れてしまいます。
取れた尻尾はしばらく勝手に動いています。切れた尻尾が動くのは不思議ですよね。
これは、尻尾が取れたからといって、すぐに尻尾の細胞が亡くなってしまうわけではないので動くようです。
ネズミはヤモリを食べることもありますが、ネズミに狙われたヤモリはかなり危険ですよね。
でも、ネズミが、切れている尻尾に集中している間に、ヤモリはその場から逃げることができます。
こうやって自分を守っているんですね。
尻尾は再生されることが知られていますが、残念ながら完全に再生するわけではないようです。
再生される尻尾は、形もいびつで太く、さらに短い尻尾になってしまうようです。
切れる前の尻尾の中には、ちゃんと骨が形成されています。
切れてしまった後は、前のような骨で形成されることはなく、軟骨で作られるようです。
しっかりとした尻尾の骨は再生されることがありません。
まとめ
ヤモリの尻尾は一応再生されるものの、今までのような長い尻尾が形成されないのが、ちょっとかわいそうですよね。ただ、掴まえようとしただけで尻尾を切られるのも困ります。そうはいっても、ヤモリの天敵とする生き物から身を守る手段だと思うと仕方ないのかもしれませんね。